2025年度上期 活動報告
「地域分析戦略室」の設置
2025年4月、地域や産業の調査分析を専門とする「地域分析戦略室」を青森みちのく銀行総合企画部内に設置しました。
地域経済などの情報収集・蓄積を土台とした産業・業種別の動向や業種横断の課題の調査分析を通じ、お客さまや地域の課題解決に貢献・サポートする機能を実装しています。
「春のクリーン大作戦」への協力
2025年4月、青森みちのく銀行は「小さな親切」運動青森県本部の趣旨に賛同し、社会貢献活動の一環として青森県内と函館市のメイン8会場とその他各地で清掃活動を行う「春のクリーン大作戦」を実施しました。地域の方々や職員および家族約2,000名がボランティア参加し、私たちの住む街への感謝を込めてよりよい環境づくりへのお手伝いをしました。
「海外挑戦塾」の新設
青森みちのく銀行は、海外販路開拓に本気で取り組む県内事業者を本気で応援する「海外挑戦塾」を新設し、2025年5月、事業者向け事前説明会を開催しました。
「海外挑戦塾」は、海外展開のノウハウを有する株式会社オカムラ食品工業(青森市)の岡村 恒一社長を塾長として迎え、県内企業の海外展開支援を強化していきます。
「第二回日本新規事業大賞 by Startup JAPAN」にて審査員特別賞を受賞~耕畜連携もみ殻事業~
あおもり創生パートナーズでは、もみ殻の「処理」に苦慮する稲作事業者と「確保」に苦慮する畜産事業者等の課題に対して、圧縮加工技術により運搬・保管効率を向上させることで双方の課題解決を目指すビジネスモデル「耕畜連携もみ殻事業」の検証を進めています。
2025年5月、当社は東京ビッグサイトで開催された日本最大級のスタートアップ展示会「Startup JAPAN 2025」内の「第二回日本新規事業大賞」最終ピッチに登壇しました。「耕畜連携もみ殻事業」についてプレゼンテーションを行い、本事業の社会的意義が評価され、審査員特別賞を受賞しました。
SDGs私募債「青森県スポーツ応援債」(寄贈オプション付私募債)の取扱開始
青森みちのく銀行は、2026年に青森県で開催される第80回国民スポーツ大会・第25回全国障害者スポーツ大会「青の煌めきあおもり国スポ・障スポ」をオフィシャルスポンサーとして応援しています。当行では、その一環として同大会を応援するため2025年6月、SDGs私募債「青森県スポーツ応援債」の取り扱いを開始しました。
本商品は、発行額の0.2%相当額を当行が拠出し、県への寄付を通じて、文化振興に貢献する内容となっています。
若手経営者・後継者向け研修「みらい共創塾2025」の開講
2025年6月、青森みちのく銀行は、地域において活躍する若手経営者や次世代経営者・後継者の皆さま向けの研修「みらい共創塾2025」を開講しました。
経営環境の変化が激しいなかで、地域の事業者が力強く発展・成長していくために必要な基礎知識・スキルを体系的に習得していただき、塾生や当行役職員との交流機会を設けることで相互理解、連携を深めることを目的としています。
本研修は、演習やグループワークを交えた実践的なプログラムを2026年1月まで計8回にわたり提供してまいります。
「ワークショップ~投資家を体験してみよう~」を開催
2025年6月、青森みちのく銀行はレオス・キャピタルワークス株式会社と共同で、ショッピングセンターELM(五所川原市)にて、小学生を対象に「ワークショップ~投資家を体験してみよう~」を開催しました。
本ワークショップは、「銀行は何をするところ?」や「投資家の体験をしてみよう」をテーマに、資産運用や投資を身近に感じてもらうことを目的としたイベントで、2日間で43名の子供たちにご参加いただきました。
「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」の取扱開始
2025年7月、青森みちのく銀行は、持続可能な社会の実現やお客さまのサステナブル経営を支援する観点から「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」の取り扱いを開始しました。
本商品は、国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)が策定したポジティブ・インパクト金融原則に基づき、環境・社会・経済へのインパクトを包括的に分析・評価し、その改善に向けた活動を継続的に支援することを目的としたものです。
青森県との「所得向上・労働力確保に向けた連携に関する協定」の締結
2025年7月、青森みちのく銀行は、地域経済の持続的発展に向けた取り組みを推進していくため、青森県と「所得向上・労働力確保に向けた連携に関する協定」を締結しました。
本協定は、県と当行がそれぞれ有する人的・物的・知的資源を活用した県民の所得向上や県内事業者の労働力確保対策を通じて、地域経済の持続的発展を図ることを目的としています。今後は県と対話を重ねながら具体的な取り組みを実践していきます。
「青の煌めきあおもり国スポ・障スポ」への寄付および企業協賛に対する感謝状の受贈
2026年に「青の煌めきあおもり国スポ・障スポ」が青森県で開催されることから、2025年7月、青森みちのく銀行は県に対し寄付金および協賛金を贈呈し、県より感謝状を受贈しました。
当行は同大会のオフィシャルスポンサーを務めており、寄付金等は、大会の準備・運営等に活用されます。
「サステナブル経営実践セミナー」の開催
2025年7月、青森みちのく銀行は、青森・八戸・弘前の3地区にて「サステナブル経営実践セミナー」を開催し、計100名を超える県内事業者の皆さんにご参加いただきました。
本セミナーでは、社会的な関心が高まっているサステナブル経営の実践方法や支援施策について具体的な事例をご紹介しました。
「むつ市産学官金インキュベーションプラットフォームに関する協定書」を締結
2025年8月、青森みちのく銀行は、むつ市、むつ商工会議所、青森大学と「むつ市産学官金インキュベーションプラットフォームに関する協定書」を締結しました。
本協定は、人口減少による担い手不足や産業基盤の縮小など、むつ地区が抱える課題に対し、4者それぞれが持つ強みを組み合わせて産学官金の協力体制を構築し、地域経済の活性化や雇用拡大、若者・女性の定着を目指すものです。当行は今後、資金調達支援の検討や伴走型コンサルティングによる支援を行っていきます。
D&I推進チーム「Blossem」第3期メンバーが活動をスタート
2025年8月、青森みちのく銀行では、D&I推進チーム「Blossem」第3期メンバーが活動を開始し、初回ミーティングを開催しました。ミーティングでは、女性職員のキャリアアップ、長期就業のための環境整備をテーマに意見交換会を行いました。
D&I推進チーム「Blossem」は、職員一人ひとりの多様性を主体的な能力発揮に変えていくことを目的に2022年10月より活動を開始し、 D&I精神の社内浸透やジェンダーギャップの解消に向けた取り組みを行っています。
今期は「全職員が家庭やプライベートを大切にしながら、個々の能力を最大限発揮できる活力ある職場環境をつくる」をテーマとし、これまでの活動で見えてきた課題に対して、明確なミッションや活動目的を掲げ、様々な角度、多様な視点から解決策や改善案を考えていきます。
青森ねぶた祭で大型ねぶたを運行
2025年8月、プロクレアHDは「プロクレアねぶた実行プロジェクト」として青森ねぶた祭に参加し、大型ねぶた運行を行いました。
「次の世代のために、地域とともに彩り豊かな明るい未来を創造し続けていきたい」という想いのもと、プロクレアグループの職員やその家族を中心に、5日間でのべ1,800名超が参加し、運行、跳人、囃子方として地域の皆さんとともに祭りを盛り上げました。
「建築物における青森県産材利用促進協定書」を締結
2025年9月、青森みちのく銀行は、青森県および青森県木材協同組合と「建築物における青森県産材利用促進協定書」を締結しました。
本協定は、「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」にもとづき、脱炭素社会の実現や森林資源の循環推進などを目的に、当行と青森県木材協同組合が県と協同・連携し、建築物における県産材の利用を促進していくものです。今後、当行はお客さまへのPR活動のほか、店舗の内外装や備品等への県産材活用を積極的に検討していきます。
青森県主催「AX所得向上ラウンドテーブル2025」に参加
2025年9月、あおもりスタートアップセンター(青森市)にて、青森県主催の「AX所得向上ラウンドテーブル2025」が開催され、青森みちのく銀行から石川頭取がパネラーとして登壇しました。
このイベントは、青森県民の所得向上に向け、県内企業の経済力をいかに伸ばしていけるかについて、知事と産業界のキーパーソンによる自由な討論を通じ、県全体の機運醸成を図るとともに、大学生などの若年層に県内の取り組みについて周知することを目的に開催されました。
石川頭取は「国内外の販売力強化」のテーマにもとづき、プロクレアグループが取り組む事業について紹介するとともに参加者とのディスカッションを行いました。
出前授業や銀行見学の実施
地域における金融リテラシー向上支援の一環として、職員が地域の学校等を訪問し、金融や経済の仕組みを分かりやすく解説する「出前授業」を実施しています。また、社会の中で銀行が果たす役割などを理解してもらうため、地域の団体や学校向けの「銀行見学会」を行っています。2025年度上期は次の通り実施しました。
「出前授業」
| 2025年 | 6月 | 青森市立浦町中学校 |
| 2025年 | 7月 | 青森県立尾上総合高校 |
むつ市立むつ中学校 |
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大湊中学校 |
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| 8月 | 青森県立八戸北高等学校 |
「銀行見学会」
| 2025年 | 6月 | 七戸町立城南小学校 |
| 7月 | 深浦町立深浦小学校 | |
| 青森県立黒石養護学校 | ||
青森市立合浦小学校 |
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| 9月 | 青森市立浪打中学校 | |
青森市立荒川中学校 |
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八戸市立城下小学校 |
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青森市立沖館中学校 |
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青森市立堤小学校 |
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青森市立筒井中学校 |
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青森市立戸山西小学校 |
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青森市立造道小学校 |
SDGs取組評価サービス
事業者のSDGsへの取り組みを支援するSDGs取組評価サービスは、SDGsの取り組み状況をヒアリング、評価のうえ「フィードバックシート」を提供するほか「SDGs宣言書」の策定支援を行います。サステナビリティへの関心が高まっているなか、本取り組みを推進することにより、お客さまの企業価値の向上や持続可能な経営を支援しています。
2025年9月30日現在、青森みちのく銀行では726社(青森銀行、みちのく銀行の支援実績を含む累計)の「SDGs宣言書」の策定を支援しました。
SDGs私募債「未来の創造」、「縄文のキセキ」「青森県スポーツ応援債」
青森みちのく銀行では、地域貢献および持続可能な社会の実現、ならびに地域におけるSDGs推進に貢献することを目的に「SDGs私募債『未来の創造』」、「SDGs私募債『縄文のキセキ』(寄贈オプション付私募債)」、「SDGs私募債『青森県スポーツ応援債』(寄贈オプション付私募債)」を取扱いしています。
「未来の創造」は、同私募債を発行した際、発行額の0.2%相当額を当行が拠出し、発行企業の希望する学校や児童福祉施設、自治体等への物品寄贈等を通じてSDGsで定める17ゴールに貢献する内容となっています。
「縄文のキセキ」は、発行額の0.1%相当額を当行が拠出し、縄文遺跡群の普及啓発・承継活動を行う団体への寄付を通じて、文化振興に貢献する内容となっています。
「青森県スポーツ応援債」は、2026年の「青の煌めきあおもり国スポ・障スポ」の応援の一環として取扱いを行っており、発行額の0.2%相当額を当行が拠出し、青森県への寄付を通じて、文化振興に貢献する内容となっています。
SDGs私募債「未来の創造」発行累計(2025年9月30日現在)
(青森銀行「あおぎんSDGs私募債『未来の創造』」、みちのく銀行「みちのくMirai‐e貢献ボンド」を含む)
発行企業数:514企業(社名非公表を含む)
発行累計額:448億4,000万円
寄付累計額:8,711万円相当
SDGs私募債「縄文のキセキ」発行累計(2025年9月30日現在)
(青森銀行「あおぎんSDGs私募債『縄文のキセキ』」を含む)
発行企業数:35企業(社名非公表を含む)
発行累計額:25億7,000万円
寄付累計額:257万円相当
SDGs私募債「青森県スポーツ応援債」発行累計(2025年9月30日現在)
発行企業数:3企業(社名非公表を含む)
発行累計額:3億5,000万円
寄付予定額:70万円相当
